黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス




「うらら、うらら!」


レオパードに揺さぶられて私は目を覚ました。


(ここは……?)


目を開けると、天井から吊るされた大きなシャンデリアが映って。

どうやら、お城のベッドの上らしかった。


「よかった。目を覚ましてくれて……」


続いて横を見た私の目には、レオパードのほっとした顔も映った。

でも、その肩と腹部には痛々しいほどに包帯が巻かれていて……。


「あれ、その傷……」


呟いた私は、途端にあの家での恐ろしい出来事を思い出した。


「れ、レオパード! 傷! その傷は、大丈夫なの!?」


今更ながら、私は動転して尋ねた。