「レオパード?」
「うらら……絶対に動くな」
「えっ……」
私はいつもとは違う様子の彼の顔をそっと覗いた。
徐々に強まる赤い光を放つレオパードの額には黒豹の刻印がくっきりと刻み込まれ、その瞳は見ただけでゾッとするほどに冷酷に視線の先を刺していた。
(何て……恐ろしい目をしてるの)
私は全身に鳥肌が立って、思わずその視線の先を辿った。
彼の眼光が鋭く刺す先……そこには、ぼんやりと黄色く輝く何者かがいた。
その何者かは、シルエットは人の形をしていたが、私の中で直感が訴えた。
(あれは、人ではない……獣。オオカミだ)
次の瞬間!
それは突如姿を現して、レオパードの肩に爪を突き立てようとした。
しかし、レオパードは全く隙を感じさせず……私を庇いながらも身を翻して。
その刹那、一瞬の隙をつき、右手の平から赤い光の球を放った。
「グワッ……」
その球を腹部に食らったそいつはよろめき、私達の前に黄色い光を放つ実体として姿を現した。
(こいつは、人間? それとも……)
口からやや赤い血を漏らしたそいつは、見た目は人間だった。
それも、目鼻立ちの整った、私の住んでいた世界ではイケメンと呼ばれるほどの男性。
だけれども、突き刺すように私達を見るその目は今のレオパードよりももっともっと冷酷で。
そいつと目が合った私は、まるで心が凍りつきそう……
そう感じた。
「うらら……絶対に動くな」
「えっ……」
私はいつもとは違う様子の彼の顔をそっと覗いた。
徐々に強まる赤い光を放つレオパードの額には黒豹の刻印がくっきりと刻み込まれ、その瞳は見ただけでゾッとするほどに冷酷に視線の先を刺していた。
(何て……恐ろしい目をしてるの)
私は全身に鳥肌が立って、思わずその視線の先を辿った。
彼の眼光が鋭く刺す先……そこには、ぼんやりと黄色く輝く何者かがいた。
その何者かは、シルエットは人の形をしていたが、私の中で直感が訴えた。
(あれは、人ではない……獣。オオカミだ)
次の瞬間!
それは突如姿を現して、レオパードの肩に爪を突き立てようとした。
しかし、レオパードは全く隙を感じさせず……私を庇いながらも身を翻して。
その刹那、一瞬の隙をつき、右手の平から赤い光の球を放った。
「グワッ……」
その球を腹部に食らったそいつはよろめき、私達の前に黄色い光を放つ実体として姿を現した。
(こいつは、人間? それとも……)
口からやや赤い血を漏らしたそいつは、見た目は人間だった。
それも、目鼻立ちの整った、私の住んでいた世界ではイケメンと呼ばれるほどの男性。
だけれども、突き刺すように私達を見るその目は今のレオパードよりももっともっと冷酷で。
そいつと目が合った私は、まるで心が凍りつきそう……
そう感じた。



