黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス

ダイニングには私とレオパード……そして、小さな子供二人分の朝食が用意されていた。


「すごぉい!」


エマはその朝食……色とりどりのフルーツを見て、目を輝かせた。


「ママにも持って行こうよ。すっごく喜ぶよ。ね、ジョン兄ちゃん」


彼女が無邪気な笑顔を浮かべると……さっきまで元気だったジョンの顔が途端に曇った。