黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス

「そうか……」


レオパードは腕を組んで考え込んだ。


「レオパード?」


不思議に思った私が声をかけると、彼はかがんで子供達に声をかけた。


「いいかい? フルーツは私達が明日、ありったけ家に届けてあげるから、君達は家に帰るんだ。いや……君達二人だったら危ないから、家まで送ってあげる」

「えっ、でも……」

「そうね。ジョンくん、エマちゃん。私達が明日、必ずフルーツをたくさん持ってきて上げるから。早く家に帰ってお母さんのそばにいてあげてね」


私もかがんでにっこりと笑うと、ジョンは少し赤くなって頷いた。