「そうです。外での見回りの時、あなたは不意に現れたウサギを追って、そのまま行方不明になってしまったのです。またそのようなことにならなければ良いのですが……」
「ああ、大丈夫、大丈夫。そんなことしないって!」
可愛いウサギが出てきて追いかけない自信はなかったけど、私は取り敢えずそう言った。
「それでは……ドレスは外では流石に汚れるかも知れませんので、お着替え下さい」
「はーい!」
私は外への見回りの仕度をした。
あの忌まわしい記憶に怯えてさっきまで泣いていたのが嘘のように、ワクワクと胸が踊っていた。
兎に角、この城の外が気になって仕方なかったのだ。
「わぁ、すごい! これって、馬車? でも、羽も生えてるし、頭にツノが……」
「こちらは、馬ではなくペガサスです」
「うそっ! ペガサス!?」
私は馬……というか、ペガサスの引くその乗り物をまじまじと見つめた。
想像上の生き物だと思っていたのに、まさかこの世界ではこんなに普通にいるだなんて……。
その時、私はふとあることを思いついた。
「そうだ! これって、空も飛べるの?」
すると、レオパードはにっこりと笑った。
「はい、飛べますよ」
「わ、すごい! 飛んでみたい!」
馬車……いや、ペガサス車で空を飛べるだなんて。
夢のようで、私の胸はさらに高鳴った。
「ああ、大丈夫、大丈夫。そんなことしないって!」
可愛いウサギが出てきて追いかけない自信はなかったけど、私は取り敢えずそう言った。
「それでは……ドレスは外では流石に汚れるかも知れませんので、お着替え下さい」
「はーい!」
私は外への見回りの仕度をした。
あの忌まわしい記憶に怯えてさっきまで泣いていたのが嘘のように、ワクワクと胸が踊っていた。
兎に角、この城の外が気になって仕方なかったのだ。
「わぁ、すごい! これって、馬車? でも、羽も生えてるし、頭にツノが……」
「こちらは、馬ではなくペガサスです」
「うそっ! ペガサス!?」
私は馬……というか、ペガサスの引くその乗り物をまじまじと見つめた。
想像上の生き物だと思っていたのに、まさかこの世界ではこんなに普通にいるだなんて……。
その時、私はふとあることを思いついた。
「そうだ! これって、空も飛べるの?」
すると、レオパードはにっこりと笑った。
「はい、飛べますよ」
「わ、すごい! 飛んでみたい!」
馬車……いや、ペガサス車で空を飛べるだなんて。
夢のようで、私の胸はさらに高鳴った。



