黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス

その時だった。

「プリンセス!」

凍りそうなほどに青く光り、冷たくなってゆく私をレオパードがギュッと抱きしめた。

クールな彼の体から伝わる温もりは、とっても懐かしくて安心させるもので……

激しく混乱していた私は徐々に落ち着いていった。


「うららの側には……ずっと、私がいる。ずっと、抱き締めているから……」


そんな言葉をかけてくれる彼に、私の激しく昂ぶった感情は落ち着いてゆき……

右手の甲の痣は徐々に薄く、私の全身から出ていた青い光もなりを潜めていった。