黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス

「うらら様。本日の朝食にございます」


ダイニングルームに通されて。

食卓を見た私は、堪え切れないお腹の虫をグーと鳴らしてしまった。


「すごい。めちゃくちゃ美味しそう」


私の目に留まったのはフルーツ。

メロンにブルーベリーにマンゴー……まるで私の好きなものを知っているかのように、大好きなフルーツが用意されていたのだ。


「やっぱり、プリンセスはフルーツが好きなんだね」


もうすでに食卓の華やかな椅子に座っていたレオパードが爽やかな笑顔を見せた。


「転生前……一緒に暮らしていた頃の君も、やっぱりフルーツが好きだった。転生しても、それは変わらないね」


そう言って白い歯を見せる彼はやっぱりイケメンでカッコよくて……

朝っぱらから私はドキドキしてしまった。



「あの……ここは黒豹の国ってことだったけど……」

「そのことはあとで説明するから。今はゆっくり、召し上がれ」


そう言ってにっこりと笑う彼は流石はプリンス……ジェントルマンで。

私はただ、頷いてフルーツを口に運んだ。

(甘酸っぱい……)

そのフルーツのみずみずしい美味しさは口いっぱいに広がり、自分のいるこの世界は決して夢ではないことを私に再確認させた。