「いいえ、何でもないわ」
私はすっと目を瞑った。
「それより。今日はこの世界……パンターという国について、少しは教えてもらえないかしら? 自分の連れて来られた世界のことを全く知らないなんて、不安だし」
「まぁ……」
私がそう言うや否や、オルビは目を輝かせた。
「うらら様。この国のことをお知りになりたいということは、プリンセスとして暮らしていかれるということを決意されたのですね。拒んでばかりおられた昨日のことを思うと、大きな進歩にございます」
「いや……そこまで言ってないでしょ。取り敢えずは、今の状況を理解しようと……」
慌てて伝え直すも、オルビは期待に満ちた眼差しでにっこりと笑った。
「はい、はい。勿論、後ほどこの国のことについてはじっくりと説明いたします。それでは、このドレスをお召しになって。朝食の用意はできておりますので」
私はオルビに促され、渋々と、その無駄に美しい翡翠色のドレスに着替えた。
「あぁ、うらら様。やはり、いつ見てもお美しい……」
「はい、はい、分かってる。そんなことより、早く、朝食を取りたいわ」
こんなに訳の分からない状況だというのに、体は正直で。
私のお腹はぺこぺこ、今にもグーと鳴りそうで、少し焦っていた。
私はすっと目を瞑った。
「それより。今日はこの世界……パンターという国について、少しは教えてもらえないかしら? 自分の連れて来られた世界のことを全く知らないなんて、不安だし」
「まぁ……」
私がそう言うや否や、オルビは目を輝かせた。
「うらら様。この国のことをお知りになりたいということは、プリンセスとして暮らしていかれるということを決意されたのですね。拒んでばかりおられた昨日のことを思うと、大きな進歩にございます」
「いや……そこまで言ってないでしょ。取り敢えずは、今の状況を理解しようと……」
慌てて伝え直すも、オルビは期待に満ちた眼差しでにっこりと笑った。
「はい、はい。勿論、後ほどこの国のことについてはじっくりと説明いたします。それでは、このドレスをお召しになって。朝食の用意はできておりますので」
私はオルビに促され、渋々と、その無駄に美しい翡翠色のドレスに着替えた。
「あぁ、うらら様。やはり、いつ見てもお美しい……」
「はい、はい、分かってる。そんなことより、早く、朝食を取りたいわ」
こんなに訳の分からない状況だというのに、体は正直で。
私のお腹はぺこぺこ、今にもグーと鳴りそうで、少し焦っていた。



