黒豹プリンスと傷だらけのプリンセス




こちらはヴォルブのリオン城。

プリンセスの部屋のベッドの上……いつもの営みが行われていた。


「あ! あんっ……コヨテ。気持ちいい……最高よ!」


そう。奈美は部屋にプリンスを連れ込み、快楽の限りを尽くしていた。


元の世界では見たこともないほどにイケメンの彼……

その営みをしている間は、過去のコンプレックスも全てを忘れることができた。


そして、営みを終えたベッドの上……

奈美は不敵な笑みを浮かべて、ヴォルブのプリンスに尋ねた。


「ねぇ、コヨテ。アルビンへの侵攻の方はどうなってるの?」


するとコヨテも、得意げにニヤリと笑った。


「はい。戦闘の準備は整いまして、明日の朝、アルビンへ攻め込む手筈になっております」

「すぐに攻め落としてよね。私、青が好きなのよ。青い宝玉、早く見たいわ」


奈美は艶やかな瞳をコヨテに向けた。

コヨテは整った切れ長の目をニッと細めた。


「それはもう、アルビンの如き小国……この私が幾許もないうちに攻め滅ぼしてみせますよ。何しろ、ヴォルブの国力はこの世界で一番。我が国に狙われた国は、もう滅びたも同然なのですから」

「まぁ、頼もしい」


美しい裸体の奈美はコヨテの肩に腕を回し、唇をそっと重ねた。


「んっ……」


彼女はコヨテの舌に自らの舌を絡ませながら……

心の内では邪まな考えがグルグルと回っていた。