どうにかしてあげたいが倉間には術が無かった



それを察した古葉は



「大丈夫だよ、俺なら」



笑っていたが倉間は笑えなかった



500万の大変さを知っているから600万という額の恐ろしさを分かっていた



「…計算通りなんですか?」



「何が?」



「借金です」



「まあ…そうかな」



古葉の考えていることは倉間にはさっぱり分からなかった



600万を稼ぐ方法なんてあるのだろうか?