「なんか他のプレーヤーとは違う感じだったからだよ」



正直言えば、古葉は気付いている



クリアに必要な最低額を



いくらかはまだ止めておこう



「まっいっか、どうせ次のステージでまた古葉君と会える気がするから」



芥川は大会方向に走りだしたが急に止まり



「古葉君じゃないほうの人」



と大声で呼んだ



「倉間だよ…」



多分、いや絶対聞こえてない



「優勝賞金は10万円だけどギャンブルに勝てばお金貰えるから31万いくんじゃないの?」



また芥川は走り出した