「おはよう美波」

「おはよう雪那」

少し小柄で芸能人になっていいほどの容姿をしていてス

タイルもよく思わず守ってしまう雰囲気の私の親友、西

宮雪那。

雪那だけは中学からの仲である。

あんな私を唯一仲良くしてくれた友達だ。

「同じクラスになれるといいね」

「そうだね、なりたいね」

下駄箱の前はたくさんの人だかりが出来ていた。

「これじゃ見えないね…」

「私見てくる」

といい、雪那が奥へと行ってしまった。


数分後、雪那が戻ってきた。

「うえーん。美波と離れたー」

「あらら…それで何組だったの?」

「私が2組で、美波が1組」

雪那が涙目で教えてくれた。

「そっかー残念だね…」

「美波絶対に遊びに来てよ?」

「うん、もちろん」

そう言って雪那と離れた。

友達作らないとな。

ソワソワしながら教室の扉に手をかけた。

ガラッ

周りを見渡すとまだグループは出来ていなかった。

とりあえず自分の席に着いた。