ピピピ…

朝の目覚まし時計が鳴る。

気分はいい。

体を起こし、鏡の前で制服を身につける。

私、河合美波は今日から高校1年生。

夢の高校デビューをするため、メイクは欠かせない。

もう、あの頃に戻りたくないから…

「美波ー、早く準備しなさい」

リビングからお母さんの声がする。

「はーい」

お味噌汁の香りでさらに空腹になる。

私はテンションを上げてリビングへ行った。