¨妹のくせに!!!¨ さっき優華さんに言われた言葉が、頭を過る。 「…その通りだよ」 優華さんの言う通りだ。 足音を立てずに、お兄ちゃんの部屋の前から立ち去る。 向かう先は自分の部屋ではない。 静かに階段を下りると、玄関に向かう。 さっきまで履いていた靴を履くと、玄関から外に出た。 暑い空気が身体に触れる。 けど、家の中にいるよりはマシだと思った。