図書室を出て階段を下りている最中も、お兄ちゃんは手首を掴んだまま離そうとしない。





何をそんなに怒ってるの?





そんな疑問も抱きながらも、正門から出るまでお互いに黙ったまま。



テスト週間だということもあり、誰ともすれ違うこともなく正門から出た。