「わかんないのか?」 手を止めた私に、お兄ちゃんが聞いてきた。 「あ…ううん!大丈夫」 慌てて手を動かす。 そうだよね…そうだよ… 私が妹だから勉強見てくれるし、平気で顔を近づけてきたりする。 嬉しい半分、何か虚しいー… そんな気持ちになった。