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「貴女は………一体」
「これは外の人には内緒ね。もう痛くないでしょう?」
「えぇ。さっきまで痛かった身体の痛みがもうどこにも感じないわ」
女の人はそう言うと私に向かって安心したようにニコリ…と笑う。
その笑顔につられ、私もニコッと笑ってしまった。
「もう他に重傷者はいないわね…………。結構体力消耗したなぁ」
あれから15人以上の症状を治してきた私の体力は限界に近づいていた。
前回みたいに倒れないよう調節したつもりだったが、休憩を挟まないと中々辛いみたい。
「…………ちょっと端の方で休憩しとこう」
私はフラフラの体で恐らく端だと思われる壁に背を持たれると、フゥ……と息をついた。
今が何時か分からないけれど、クレハはあの紙を見つけ動いてくれているだろうか……。
もし何も気づかず助けが来なければ…………いずれ私は売られてしまうだろう。
…………………いや、クレハならきっと紙を見つけ今頃動き出してるに違いない。
陛下が私につけたたった一人の騎士なのだから。
グッタリ……と壁に背もたれ続けていると
____コツ……コツ……コツ………。
よく響く革靴の音とその他数人の足音が遠くから聞こえてきた。
それはどんどんこちらへ近づいてきて
____パッ!!!
いきなりの眩しさに思わず私は目を瞑った。
どうやら今来た誰かが電気をつけたようだ。
「おぉ、沢山いるな〜!美人からそうでない者まで沢山………」
電気がついたことによって気づいたが、やはりこの部屋はレンガで出来た正方形の部屋で物などは何もなく、
上から落ちてきた小さな入り口と今その人たちが来た鍵のかかった部屋しか外は繋がる道は見当たらず、
電気でさえも外の人がスイッチを押さないとつかないようだ。
高級そうなスーツに身を包んだ60歳ぐらいのその男は商品を見定めるかのように端から端までジックリとその場で見渡すと、
後から来たであろう数名の人に声をかけた。



