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外の通路と近い場所に位置する各騎士団の休憩部屋には外からの日差しが程よく中に差し込んでいた。

第一騎士団の隣には第二騎士団の部屋があり、そこから第三騎士団、第四騎士団と続いている。

グラントとライディアンは第二騎士団副団長のウェンターズの後に続き、その部屋へと足を踏み入れる。


――ガチャ…。

「すげぇ……」

中の様子に思わず口を開く。

「思ったより広いんだね~」

ライも俺の隣で中の様子に口を開き、辺りを見回す。

団員がどのくらいいるのかまだ知らないが、俺が使う寮部屋の四個分は確実にある。

「ここは仕事の間に休める唯一の場所だからね。今は残念ながら団員達の談話室になっているが、それで少しでも疲れが取れるなら君たちも喋ってもらっても別に構わない。しかし、本当に休んでいる団員もいるから、その時は気を付けるようお願いする」

「「はい」」

端の方にベッドが設置されているところから見て、仮眠を取りにくる団員も中にはいるようだ。

「さて、次は宮殿内を案内しよう」

ある程度説明が済み、次を案内しようとウェンターズさんが身体の向きを変えた時。

中へ入るときに閉めていたドアが開いた。