――
―――
――――


「ん………あれ?」

目が覚めると既に日は昇っており、側には誰もいなかった。

しかし確かに先ほどまで陛下はいたようで、隣に温もりを感じる。

私…昨日陛下と………。

「あれ………そういえば私服着てる」

誰が着せたのか分かりたくないが、今更恥ずかしがるのもあれか…。

「取り合えず……支度をして陛下の元へ向かおうかしら」

火照る顔に手を当てつつも、私は近くに待機していた侍女に手伝ってもらいドレスを着た後、陛下のおられるという客間へと向かった。