「へ……陛下……少しお待ちになられて………あっ…」

荒々しくもどこか優しいそのキスに私は抗えなかった。

「余は……そなた意外娶るつもりもなければ、そなた意外愛しはせぬ。そなたは……アニーナは、余の事が嫌いか?」

「嫌いなど思った事はございません……っ!!ただ…私はその座に相応しくないと思ったのでございます」

「そなたは相応しい。世界中のどの女より……遥かに」

甘い甘いキスが再び首筋を沿って下へと落とされる。

「……はぁ…はぁ……陛下ぁ……」

「余の正妃に……なってくれるか?」

そんな陛下の艶やかな笑みは、まるで私を誘う甘い誘惑かのようで。

「本当に………私がその座にいてもよろしいのですか?」

「あぁ。余はそなたが良い」

この雰囲気のせいか、全てを受け入れてしまう――――――――――。