暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】



侍女によれば迷惑をかけたお詫びだと言っていたそうだが……お詫びにしては豪華すぎる。

別に何もいらなかったのに……。

私は自分の着ている上等なドレスをもう一度見る。

………素材的にいかにも高そうで少し気が引ける。


「似合っているが……なぜそのドレスを選んだのだ。全くあの者は……」

「何か言いましたか?」

陛下が何か呟いた気がしてそう言葉を返したのだが、

「………何でもない。行くぞ」

どうやら私の気のせいのようで、陛下からエスコートを受けながら会場へと向かった。