暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】



こんなに美味しいフルーツを帰ったら食べれないのか………。

………っ!!そうだ!!

「陛下、このパナップというフルーツを我が国に取り入れられてみてはいかがでしょうか」

「先ほどそなたが食べた物の中に入っていたものか?」

「はい。さようでございます。あのフルーツはまだアンディード帝国にはございません。熱帯地域で育つ貴重な果物ではございますが、あのように美味しい物を他の者にも食べてもらいたいのです」

「しかしどこへでも輸出できるとは言え、我が国はこの国から離れているが鮮度的には大丈夫なのか?」

フルーツは繊細なので物によっては些細な温度変化でダメになってしまうものも中には存在する。

道中で傷み、着くまでに持たないかもしれない。

その事を心配していらっしゃるのだ。