「…………アルヴァン様、今何と仰いましたでしょうか?」
「国外追放やと言ったんや」
「国外……追放ですか!!?」
先程までいつもと変わりなく堂々としていたフィグリネだったが、その言葉を聞いて動揺した様子を見せた。
「そうや。この場から即刻立ち去り今日を持ってこの国に足を踏み入れる事を禁じる。王様にはこちらから今の話をするが、まず……今言ったように国には入れなくなるやろう。そして、もう一つの条件。あんたの母国に入る事も禁止や」
「……………」
「しかし、それ以外は自由やから何しようが構わんで。縁もゆかりもない知らぬ地で、人との繋がりを学び…そして1からからやり直したいんならそれでも良いし、また罪を犯したいんなら好きにすればいい」
これから先、どうしていくかはフィグリネの自由やから。
ひと通りこの先の話をした後、ショックだったのかそれとも国外追放だけでホッとしていたのか、無言だったフィグリネが口を開いた。
「……………………なぜ、死罪ではなかったのですか」
まるで独り言のように小さな声で疑問に満ちた言葉を発した。



