暴君陛下の愛したメイドⅡ【完】



「…………………………………なぜ、ここへ…」


私(わたくし)はその人物を見て思わず呆然とした。

何故なら私(わたくし)が一番欲しいと思っていた方がそこには居たから……………。


「なぜここへって言われてもなぁ〜。旦那が妻の寝所に行くのに理由なんているか?」


「いえ…………そのような事は。しかし、アルヴァン様はアンディードの王と会談中とお聞きしました。一体何ゆえこのような場所に…?」

アンディードの王は一体どうしたのかしら?もう会談は終わられたの??

そうならば……私(わたくし)がスフィアの処刑を急がしていることもご存知なのでは?

必死にその場の状況を判断しようと頭を回転させる。

もしアルヴァン様がご存知ならば……………その事で話をされに来たに違いない。

「……アルヴァン様」

「何で言わんかったんや」

「……はい?」

そんなアルヴァン様の短い言葉に思わず聞き返す。

「侍女から聞いたで。暗殺未遂事件が起こってたらしいな?こんな大きな事、普通のあんたなら言ってくる話やろ」

「……最近アルヴァン様はお急がしそうでしたので、お話するタイミングがございませんでしたの。いつ、お話しようか考えている内に今となりました」

アルヴァン様がどこまでご存知で、どう思われているか実に気になる。