「では早速向かおう。……皆のもの余について参れ!!」
陛下がその場で声を張り上げると、近くに待機していたと思われるこの離宮の兵士たちが列をなして、先をゆく陛下の後について行く。
抵抗などはまるでなく、その姿は主君に従うようで。
「お妃様はどうぞこちらへ」
ファン様に誘導されるがまま私は兵士たちが行った後に、クレハ達と地下牢から脱出した。
「お妃様も向かわれますか?」
「もちろん行くわ」
この後どうするか私に聞いてきたファン様に、私はそう即答をした。
「分かりました。では、私達も向かいましょう」
ファン様は返事を聞く前から大体答えの予想がついていたのか、そう言って縦に頷いた。
「えぇ」
今から向かうところはスフィア様が捕らえられていると思われる処刑場近くの牢獄…。
スフィア様を助け出して私にはその後もする事がまだある。
無実の罪の証明と…、ある方との決着をつけなければならないから。
だから、
「ギャビンさん。そして、先程案内をされていたという侍女の貴女に私からお願いがあります…」
決着をつけるためにこの二人にも動いてもらおう。
私は二人の近くに寄り、ある事を伝えると、それぞれその役割の為動き出した。



