「まだ執行はされていないようでございますよ」
その声の方に視線を向けるとそこには侍女の服を着た女性が立っていた。
「先程案内をしてくれた侍女ではないか」
「後ろから状況を見させて頂きました。案内する前確認に行きましたところ、このように連絡がありました。まさか貴女がアンディード帝国のあのお妃様だとは思ってもいませんでしたが……事の重大さにより私も手助け致します」
他の方は連絡を受けていたのね。
処刑されると…………。
しかしチベットさんが知らなかったと言うことは、その事が知らされたのは先程の事だろう。
しかもどの牢獄に入れられているかは秘密にされていた様子だ。
「……………陛下」
今すぐ助けに行きたい。
いや、助けたい。
けれど私には助けるだけの力はない。
だから、
「私のお願い、聞いて頂けませんでしょうか…?」
「………何だ。言ってみよ」
「どうか………スフィア様を助けて下さい……っ!」



