「そんなにその妃は美しんか?」


「どうやらその様にお聞きします。艷やかに靡く珍しき黒い髪に、白い肌……。お妃様を見た者はその美しさに言葉を失うとか何とか……………って実際には見た事無いんですけどね!(笑)」



その言葉に男は、後宮などで慎ましく過ごす妖艶な美女を思い浮かべた。


「それはええなぁ…………っ!!一度見てみたいわ」


「えぇ。私(わたくし)もその話にて少し興味が湧きました」


「では、ここ回ったら次は内地ですね?」


暴君な陛下が夢中になるほどの美女を、


男たちは色んな意味で気になってきた。



「………よっし!じゃあ姉ちゃんありがとな!取りあえずこの辺何日か回ってみるわ」


「はい!お気をつけて旅を楽しんでください!!」


沢山の情報を教えてくれたその店員さんにお礼を言うと、

男たちはお昼過ぎても賑わう商店街へと出て行った________。