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国境付近にある町の商店街では、お昼にしようと訪れた人々で賑わい、


旅人風の服装をした男4人組は、ご飯にしようと来店したテラス席でフゥ………と軽く息をついていた。



「馬と言えどここまで来るのはだいぶ疲れるものだな」

ワインレッドの髪をした見た目20歳前後のその男は、疲れたように机の上で頬杖をついた。


「そうでございますね。まだ春と言いましても、こちらの方が数倍暑く感じられます」


隣の席に座っていたもう一人の男はそう言って来店したときに置かれた飲水の入ったグラスに口をつけた。



「それで、どこまで行くつもりなんですかぃ?」


ワインレッドの髪をした男の前に座っていた体格の良いその男は、面白そうにニヤリ……と笑う。

それに対しその男の隣に座っていた涼し気な顔をした男が口を挟む。


「変な事を聞くでない。ここまで来たのだからもちろん内地へ向かわれる………のですよね!?」


答えを聞く前に期待したような顔でそう発した男は、ワインレッドの髪をした男の方へ身を乗り出した。



3人視線が集まるそのワインレッドの髪をしたその男は深く考えこむように真顔で黙り込むと、



近くにいた女の店員さんに声をかけた。