私がその返事の手紙を渡してからお茶会までの日取りは早く、2日後の15時にリマーシャ様のハレムにて行う連絡が入った。

「しかし、スフィア様。今回何故お茶会に参加しようと思われたのですか?まさか、ご無理をなさっているのでは……」

今までされ続けていた嫌がらせの数々。先ほど言ったように周りの側妻様は嫌がらせを止めるどころか黙認し、誰も助けようとはしなかった。今回はそんな側妻様等からのお誘いだ。嫌な気持ちは恐らく心にあるだろうに……。


私なら行きたくない。

いや…………でも。

スフィア様が私と一緒の気持ちであれば。

「私、今までハレムの端の方に追いやられて他の側妻様からも酷い扱いを受けてきたわ。だけど、それは私の説明不足で誤解させてしまったのが原因だった。元は全然いい人達なの。今回お茶会に参加するのはそれもあるけれど、もう一つは今までの私と違うってことを証明したいから行くの」

私と同じだ。

やられっぱなしはもちろん嫌だし、知識を得て勉強したならそれを皆に理解してほしい気持ちも分かる。

今までより成長した姿を見せたい。

そして少しでも誤解を解きたいのだろう……スフィア様は。

まだ、昔見たいに仲の良かった頃の関係に戻りたいと願っているんだ。