試合終了のホイッスルが日曜日のグラウンドに響き渡った。
それに続いてパラパラと遠くで聞こえる拍手の音。
練習試合を見に来ていたサッカー部の取り巻きや、他校のサッカー部とおぼしき制服姿。
その中をキョロキョロと視線をさ迷わせながら、猫背の長いシルエットを探した。
「あっ……」
ポツポツと校門へ向かう疎らな人影に聖梨の背中を見つけた。
いつもならそれで満足していたのに。
「悪い。ちょっと抜ける」
「えっ? 高原先輩!」
「すぐ戻るっ」
近くに居た後輩に一言告げ、雄楽はそのままグラウンドの外に向かって走って行ってしまった。
今日の雄楽をそうさせたのは、起きぬけに聞いた聖梨の涙声のせいか。
「聖梨っ!」
「えっ……」
アスファルトに響くスパイクの足音に振り返った聖梨の視界に飛び込んだモノに目を疑った。
息を切らせてギュッと自分の手首を掴む雄楽に思わず目を見張る。

