「俺はいつでも待ってますよ、って天さんに伝えといてくださいねっ」 「言うかっバカ。アイツは俺のだ」 イヤミで見送る涼希に皇楽は小さく吐き捨て屋上へ駆け上がる。 「よく言うよっ。天さんをここまで追い詰めといて」 「だから迎えに行くんだっ。大事なモノだからな」 言い捨てて屋上のドアの奥に消えていく姿を見送った後、 「……はぁ。二人して俺に言うなっての」 少し晴れやかに笑った涼希が非常階段を軽やかに駆け降りていった。