その日はほんと普通だったんだって。



「志野田ー!!」



「ん?」


いつものように授業を受けて

さぁ帰って取り貯めしてたドラマでも見るかなぁって

荷造りしてた時に汗だくでやってきた少年A。



「どした少年A」



「おい。少年Aはひどいだろ」


「笑」



うそうそ。

この汗かいても水も滴る良い男感MAXなイケメンは

坂本葵。

小・中・高とずーっと同じ学校で

なんでも話せる大の親友。



「一緒に帰ろーぜ」



「えっ」



「えってなんだよ」




「その為に走ってきたの?」




「そーだよ文句あんのか」




「坂本ってホントイケメンの無駄遣いだよね。彼女作って彼女と帰ったらいいのに・・・」



「うっせぇ!!もう知らんお前は二度と誘わね!」



「あはは。うそうそごめんごめん。さぁ帰ろ」