私が怒ると葵は謝ってくれるんだろうけどさ、ほんとに悪いと思ってるなら、直接言わせてよ。



私、こっちで頑張るよ。


いつかくる限界に怯えたりしない。


一日一日を精一杯生きる。


葵に沢山褒めて貰えるように、頑張るからさ。


だから。


私がそっちに行くまで、待ってて。



『雪、頑張れ』



風に乗って、葵の声が聞こえた気がした。


ゆっくりと目を開ける。


よし。


かえろう。


「葵、またね」