《…ソリオン俺は…俺は…
お前の…》
クロードの拳が強く握られ
る。
《…幸せだったでしょう
…息子は…》
そう言って優しく微笑む。
ソリオンはわかってしまっ
た。ここに居ない事とクロ
ードの持っている春椿を見
て。息子は最後までクロー
ディス様の為に命懸けたの
だと…。
《…ソリオン、俺を怨んで
くれてもかまわない》
だがそれに対し、顔を横に
ふりこう答える。
《王子には…やるべき事
があるはずです…セシルド
もそれを望んでる》
そこまで言うと苦しそうに
顔を歪めた。
《さぁ…私にかまわず行っ
てください》
真っすぐな瞳でクロードを
見据えると、それを受けた
クロードがゆっくりと
立ち上がった。
《…ありがとう》
そう言うと、先にある邪気
の塊へと顔を向け、迷いの
ない足どりで歩き出したの
だった。
お前の…》
クロードの拳が強く握られ
る。
《…幸せだったでしょう
…息子は…》
そう言って優しく微笑む。
ソリオンはわかってしまっ
た。ここに居ない事とクロ
ードの持っている春椿を見
て。息子は最後までクロー
ディス様の為に命懸けたの
だと…。
《…ソリオン、俺を怨んで
くれてもかまわない》
だがそれに対し、顔を横に
ふりこう答える。
《王子には…やるべき事
があるはずです…セシルド
もそれを望んでる》
そこまで言うと苦しそうに
顔を歪めた。
《さぁ…私にかまわず行っ
てください》
真っすぐな瞳でクロードを
見据えると、それを受けた
クロードがゆっくりと
立ち上がった。
《…ありがとう》
そう言うと、先にある邪気
の塊へと顔を向け、迷いの
ない足どりで歩き出したの
だった。
