無くなりそうな意識を必至
にこらえながらセシルドを
見る。
手の中指に小さな針が
ついている。
暗器…見た目には見えにく
い武器で、小さく隠し持っ
て、相手を攻撃する物。
中には針の先に毒やしびれ
薬などを塗る物もあり、
セシルドの得意とする
技であった。
表情を見たクロードが声を
絞り出す。
今まで見たことも無いほど
悲しい瞳…。
《なんだよ…んな顔…
しやがって…》
そこで意識が途絶えた…。
《クロード様……》
《私は…》
倒れたクロードの体を支え
る。
《申し訳ありません》
冷たい部屋にセシルドの
声が虚しく響いたの
だった。
にこらえながらセシルドを
見る。
手の中指に小さな針が
ついている。
暗器…見た目には見えにく
い武器で、小さく隠し持っ
て、相手を攻撃する物。
中には針の先に毒やしびれ
薬などを塗る物もあり、
セシルドの得意とする
技であった。
表情を見たクロードが声を
絞り出す。
今まで見たことも無いほど
悲しい瞳…。
《なんだよ…んな顔…
しやがって…》
そこで意識が途絶えた…。
《クロード様……》
《私は…》
倒れたクロードの体を支え
る。
《申し訳ありません》
冷たい部屋にセシルドの
声が虚しく響いたの
だった。