リトルガーデン~愛溢れる場所~

「誰かが死ぬのはつらいね。」

わたしは言った。

「慣れることができることではないね。」

あきひろが答えた。

わたしにはまだ鷹揚なところがあるからいいと思う。

なにもかも適当にやろうと思えば出来るし、たくさん食べて、よく眠って、つらいことをいつの間にか乗り越えてしまう。

わたしが続けているのは庭木の手入れと家事手伝いと翻訳の手伝いとあきひろの面倒をみることだけだ。

アルバイトも続いたためしがなくって、親もあきらめた。

それでもわたしには数人くらいは若くて血気盛んな友人がいて、
人間関係の中でなにかが花開く時の勢いのいい眺めとか、春になっていっせいに草が土を緑のじゅうたんに変える時のようなロマンスのエネルギーのあり方を話してくれる。

そうすると、わたしもそれを知っているような気がしてはしゃぐことができる。