リトルガーデン~愛溢れる場所~

あきひろが、静かに部屋に入ってきて、言った。

「何てことだろう、シロップが、息をしていない」

わたしは、どうしてか驚くよりも先に、やっぱり、と思った。

だから夕方はあんなにきれいだった、だからシロップはあんな目をしていたんだと理解した。

そしてあきひろがおかしい夢を見ていたわけもわかった。


わかっていても、涙はすぐに出てきた。

用意されていたかのように。

わたしたちはシロップの亡骸を間にはさんで朝まで泣きながら眠った。

わたしたちの間でひとつの時代が終わった。

胸が切り裂かれるように痛かった。