リトルガーデン~愛溢れる場所~

あきひろはまたもひとりで遺品の整理をはじめていた。

家を改築しているのかと思うような物音がしている時もあった。

そういう様子を遠く眺め続けていたわたしはある午後、椿の花びらに埋もれるようにすわりながらふいに決心した。


わたしは母に告げた。

「お母さん、わたし、今晩からあっちの家に泊まり込むことにするわ。」

「あら、あっくんがこっちに来たほうが気が紛れるんじゃないかしら。」

母は言った。

わたしは答えた。

「この家の中は、今のあきひろには明るすぎるんじゃないかな。」