リトルガーデン~愛溢れる場所~

春も近づいてきたある朝、わたしはあきひろに
言った。

「手伝おうか?」

「だって、まだ一日三回くらいは泣いちゃうんだもん。泣くところ見られたくないからいいよ。」

あきひろは言った。

そういう時、わたしはあきひろが強いのか弱いのかさっぱり分からなくなる。

あきひろはほんとうは先月あたりからトリマーになるための学校に行くことになっていたが、
おじいさんが倒れたので行かなかった。

このままあきひろはなにもしないかもしれないな、そうしたらわたしたちは世界一ぶらぶらしている夫婦だな………と覚悟してしまうくらい、やる気のなさそうな雰囲気だった。

未来なんて言葉自体が彼から消えたという感じだった。

おじいさんが倒れてからの、恐怖におののく看病の日々に、ほんとうにがっくりきたのだろう。