リトルガーデン~愛溢れる場所~

その時、約束を交わした時、空がぐんと近くなった気がした。

シロップがやたらきれいに見えた。

あきひろも感じよく笑った。

あきひろがそんなふうに笑うのを見たことがなかった。

その笑顔は忘れられないほど美しかった。

それまで見たどんなに美しい人の顔よりもきれいだった。


正しい時に、正しいことをしたような感じがした。

それを、大人だったら恋に落ちた瞬間と呼ぶのかも知れない。

でも、わたしたちは子供で、そんなケチな、ちっぽけなことにしてしまってはいけないくらい大きな、真っ青な夏の空に包まれていた。

あの時、わたしとあきひろとシロップと、庭は、なにかとても美しい、花火のようなことを世界に示して、世界がわたしたちのほうに恋をしたのだと、わたしは思う。