「で、陽。大丈夫?」



放課後、愛美と教室で向かい合わせにした席に座る。



「うん。、、多分」

「なんかさ。和くんは陽ってよりも美咲って子の方が主要な気がする」

「そうだよ。和くんは、元カノさんがまだ好きなんだよ」

「でもなぁ、ツッキーがわかんない。」

「颯汰くんは、、、。」

「和くんは、やめときな」

「え?」

「陽が、可哀想になると思う。、、私はね」



何となく。分かってた。

でも、和くんが私と似てる気がして、同情するわけじゃないけど、突き放せない。


だから、昨日のキスも断りもせず、何もしなかった。




「あ、私。もう、行くね」

「ツッキー?」

「、、、ん。多分」

「多分って」

「だよね。、、颯汰くん」

「そっ。じゃあね」