黙々と仕事をしていると、坪内さんが目の前にやってくる。そしてぽんっと頭に手を置かれた。
「遅くなって悪かったな」
「いえ、私が理解できなかったのがいけないんです。こちらこそ、坪内さんのお時間を取らせてすみませんでした」
何度も質問する私に、坪内さんはその都度手を止めて丁寧に教えてくれた。普段悪魔とか言ってごめんなさい。意外と優しくてびっくりです。
「飯でも食ってくか」
「いえ、お金ないので帰ります」
お断りすると、坪内さんはあからさまに不機嫌な顔をした。いくら悪魔で腹黒で口が悪くて態度がでかい俺様だとしても、社内では”王子様”ともてはやされているのだ。誰かに見られでもしたらどうするんだ。それでなくてもランチも一緒に食べたというのに。
「奢るから付き合えよ」
「お昼も奢ってもらったので遠慮します」
「うるせぇ、付き合え。上司命令だ」
「はぁ?こんなのパワハラでしょ?」
抵抗してみたものの、腕を捕まれ引きずられて行く。
これはパワハラでありセクハラでもあると思うんですけど。
「遅くなって悪かったな」
「いえ、私が理解できなかったのがいけないんです。こちらこそ、坪内さんのお時間を取らせてすみませんでした」
何度も質問する私に、坪内さんはその都度手を止めて丁寧に教えてくれた。普段悪魔とか言ってごめんなさい。意外と優しくてびっくりです。
「飯でも食ってくか」
「いえ、お金ないので帰ります」
お断りすると、坪内さんはあからさまに不機嫌な顔をした。いくら悪魔で腹黒で口が悪くて態度がでかい俺様だとしても、社内では”王子様”ともてはやされているのだ。誰かに見られでもしたらどうするんだ。それでなくてもランチも一緒に食べたというのに。
「奢るから付き合えよ」
「お昼も奢ってもらったので遠慮します」
「うるせぇ、付き合え。上司命令だ」
「はぁ?こんなのパワハラでしょ?」
抵抗してみたものの、腕を捕まれ引きずられて行く。
これはパワハラでありセクハラでもあると思うんですけど。



