「秋山、資料できてるか?」
「まだです」
「早くしろよ」
「うるさいですね。朝一で渡してきて昼までにやれとか、鬼ですか」
「秋山ならできるだろ」
「はいはい、ちょっと黙っててください」

こんな感じですごく雑だし、私の扱いも雑。雑すぎてさすがの私も最初は少し傷ついたりした。でも、上司だけど歳が近いということもあって吹っ切れて、強気で行くことに決めた。私も彼を雑に扱うことで、今のところ上手く仕事は回っている。

しかも彼は、私の負けず嫌いな上に褒められると伸びるという性格を見抜いたのか、わざと煽っては私の処理能力を上げてくる。そしてそれに乗せられてしまう自分が悔しい。

そんな私たちの仕事ぶりを見て、課長が「さすが秋山さん」と褒めてくれたので、仏を崇める私としては心癒され頑張れている。