「小松くーん…」


武藤くんがもう見てない!


どうやって伝えれば…。


コソコソ話せばまたはしゃぐだろうし、伝えれられない。


よーし、メモを渡そう。


《武藤くんに話しかけられたの》


小松くんに渡すとニコニコしてメモをポケットにしまった。


「そか、もっと話したいし一緒に帰るか~」


そうした方がいいのかな、そうだよね。


武藤くんとどう接すればいいのかわからないから、小松くんに教えてもらわなくちゃ…。


あたしがこくんと頷くのを確認すると、小松くんは席に着いた。


「ちょっといい?」


ドッキーン!


やっぱり間違いなんかじゃない、武藤くんが再びあたしに声をかけてるよ。


小松くんは話しかけちゃダメって言ったけど、話しかけられたら…いいよね?


さすがに無視はできない。