【完】武藤くんって甘くない

「ええええーっ!」



あたしが叫ぶと、空くんがまた吹き出した。



友達は不思議そうにしている。



「なんなのー?ゆず、武藤くんの顔でなに遊んでるの?」



「遊んでるわけじゃなくて…」



そうだよ、昨日…昨年同じクラスだって言われた。



なのにあたし、そうなの?ってめちゃくちゃ失礼なこと言ったよね。



「武藤くん、昨日はありがとう」



そう言っても武藤くんは無言だ。



あれっ、聞こえてない?



「ゆず、武藤くんと昨日なにかあったの?」



友達に詮索されて言おうかどうか迷っていると、武藤くんに軽くニラまれていることに気がついた。



言っちゃ…ダメだよね!?



「あははっ、あたしの勘違いかも~。武藤くんじゃなかったみたい」



「もー、ゆずはいっつもそうだよね。適当なんだからぁ」



友達も特に気にしてないみたいで、軽く流してくれた。