【完】武藤くんって甘くない

「俺は嬉しいな」



空くんがニコニコしてあたしを見ている。



「え…そう言われても…」



戸惑っていると、空くんの隣の男の子…武藤くんがお店の人に声をかけている。



「すみません、スプーンふたつ持って来てもらえますか?」



「武藤サンキュー!これなら限定パフェ食べれるな。ゆずちゃんのを一口ずつもらうけどいい?」



空くんがあたしにそう言ってくるけど、あたしの目はその向こうの武藤くんに釘付け。



あれっ…。



なんか違和感がある。



なんだろう…。



「武藤くん!ちょっと、こっち向いて」



正面を向いたまま、頬杖をついている武藤くんに声をかける。



チラリとこっちを見てくるその顔を確認する。



…あれっ、やっぱりそうだよね。



「昨年、同じクラスだった?」



なぜか武藤くんと空くんが、一度に机に突っ伏している。



え?