「ゆずはー?誰なのよ」



ビクッ!



遂に…この時が来た。



「あたっ…あたしは…」



「その前にさぁ、桃園さんは?恋愛に興味なさそうだけど、本当はいるよね!聞きたい」



「もー、早く寝よう。うるさい…」



誰かが桃園さんに話を振ったおかげで、救われた。



桃園さんはゴロンと寝返りをうちうつ伏せになった。



話に入る気は、さらさらないみたい。



ほーっ、このままこの話題は流しちゃおう。



「そうだよっ、明日も早いしもう寝よう?ねっ」



あたしもゴロンと寝返りをうつと、隣の布団で寝ている女の子と目が合った。



「ゆずー、言ってないよね。誰が好きなの?」



うわーっ、やっぱり言わなきゃダメなの!?