【完】武藤くんって甘くない

あたしはいいって言ってないよ。



少しむくれてチラリと隣を見ると、空くんとやらがあたしを見てニヤッと笑ったように見えた。



え…なに?



「おーい、武藤!早く来いよ。限定パフェこれで最後だって」



まさしく、あたしの目の前にあるパフェは限定物だけど。



まだこれでラストじゃないはず。



空くんの言葉にお客さんがザワついた。



それでも全く気にする様子もなく、空くんは男の子を呼びつける。



渋々といった感じで、向こうから男の子が歩いて来た。



ポケットに手を突っ込み、歩き方もなんだか粗雑。



うわー、適度に威圧感がある。



やば、あたし…こーいう人無理。



思わず俯く。