【完】武藤くんって甘くない

「どうしたの?」


「しばらくこのままでもいい?」


そんなことを武藤くんが言うなんて!


嬉しい…。


「さっきなんて言った?聞こえなかった」


え…と、好きって言ったことかな。


「 大好きって言ったの。武藤くん、大好きだよ…」


抱き締められている腕を抱え込むようにして、顔を埋める。


「本当にお前はいつも全力だなー…言わなくても伝わってるから」


「それでも…言いたいんだもん」


「俺も」


「ええっ!!」


「あうっ」


驚きすぎていきなり顔を上げたから、頭上の武藤くんの顎を頭でヒットさせたみたい。


「きゃああっ!武藤くん、ごめんなさい!!」


「お前なー…」


顎を押さえ、完全に呆れ顔の武藤くんを目の当たりにして、もう謝り倒すことしかできない。


「ごめんなさいっ、ほんっとーに!ごめんねっ!」