【完】武藤くんって甘くない

パレードの車が近づいてきたこともあり、隣の人が踊り始めて肩が思いっきりぶつかった。



きゃっ!



ふらついたと思ったら、武藤くんがしっかり抱きとめてくれていた。



武藤くんっ、ありがとう!



お礼を言おうと視線を向けると、武藤くんがあたしを見て笑っている。



「危なっかしーな。ずっとくっついてれば?」



肩を抱きよせ、耳元でハッキリとそう言った。



ずっと…くっついてもいいの?



そんなこと言ったら、もう離れないからね!?



じっと武藤くんを見つめていると、優しく目を細めたまま…髪を撫でられた。


ドキドキする…。


見つめられているだけで倒れそうなのに、こんなに優しくされたら…嬉し過ぎて泣いちゃいそうだよ…。